2005年6月11日土曜日

「京極噺」に行ってきました。

横浜の関内ホール14:00からの部を観ました。
神田山陽の講談「巷説百物語より」
茂山千五郎家の狂言「新・死に神」
春風亭小朝の落語「死に神・リミックス」
と言う内容で、死に神は古典を京極夏彦が書き直したものだそうです。


まず、講談の神田山陽さん。教育テレビの「にほんごであそぼ」のさんようさ〜んと呼ばれている人ですが、真っ赤な着物に白いラインが入ってアディダス仕様みたいで、背中に3番の背番号をつけてました。
講談というのは、机をバンバンと叩きながら早口でまくし立てるイメージだったのですが、噺の強弱がはっきりしていて、とても聴きやすく面白かったです。
山陽さんはどうやら、枕の長いひとらしい・・・・
怪談噺は苦手だとさんざん言って、内容は怪談みたいだったけど、結局そうじゃなく、一番怖いのは人間だったと言うお話。
次の、狂言。
これは、寝てしまうのではないか・・と危惧していたのですが、とんでもなかったです。
すっごく、わかりやすくって、面白かった。
スジは、何をやっても駄目な男が死のうとしていたら、死神が現れて、寿命を知る呪文を教えてくれる。
それで、自分があと120年もツイてないまま生きなきゃいけないと知って、ガッカリ。
そこへ、病気の金持ちが美人の娘と現れて、自分があと何年生きられるかを教えてくれたら、大金も娘もくれると言う。男が呪文で寿命を知る砂時計を出すと、もう金持ちの寿命は残り僅か。それで、男はその砂時計をひっくり返すと、金持ちの病気がすっかり治っていまう。
観てるうちに、これは、コントじゃないか!と
有り得ない噺を、有りうるように見せる。
昨日のタイガー&ドラゴンの「粗忽長屋」も有り得ない噺だったのですが、こういう話はラーメンズを連想してしまいますねぇ・・・
この後の、小朝さんの落語も「死に神」だったのですが、大スジは一緒なのですが、こっちは病気の種の小鬼を追い払う呪文を教えてもらう噺です。
3つとも、わかりやすく、初心者にはピッタリの面白さでした。
私は特に狂言が、こんなに面白いとは思っていなかったので、もっと観たくなりましたよ。
やはり、興味を持った時が大事なんだなぁと思いました。
囁きに負けて良かったよ〜

2 件のコメント:

ミチル さんのコメント...

おかえりなさいまし〜
山陽さんも小朝さんも、是非一度お目にかかりたいと思っています。そして、京都民としては我らが千五郎ファミリーですよっ!(笑
茂山千五郎家というのは京都に地盤があるので、あちらこちらでよく見かけます。街なかとかで(そっちかーい)。ま、舞台でもよく見ます。私も先日行った平安神宮の薪能で見てきました。
 千五郎家の大蔵流狂言は室町時代の関西弁(京都弁・・かな)のイントネーションを残しているそうですので、ざらえもんさんには聞きやすいかと思います。ま、ようするに昔のお笑いですからね☆ああ、今度東京に行ったら落語でも聞きに行こう。江戸っ子弁の落語が聞きたくなりました。

ざらえもん さんのコメント...

茂山家は京都なのですか。
そういえば関西弁のイントネーションでした。
「お豆腐狂言」って言われてるんですよね。
何でお豆腐?と思って調べたら、↓答えが。http://www.soja.gr.jp/otohu_kyogen/
要するに庶民の味方ってことですね。
また、機会をみつけて、観に行きたいと思います。要チェックです!!
あぁ、また観たいものが増えてしまった・・