2005年10月9日日曜日

水と油 『Patchworks2』

―水と油小作品集―
を三鷹市芸術文化センター星のホールに見に行ってきました。
本来4人でマイムパフォーマンスをする集団なんだそうですが、今回の公演は4人がそれぞれの作品を作り、作品によってはメンバー以外の人が参加しています。
通常の作品を見たことがないので、今回の公演がどのくらい違うものなのかよくわからないのですが、なかなか面白かったですよ。
パントマイムといえば、エレベーターや自転車や鏡などを想像していましたが、もっと深いものなのですねぇ

この会場はそれほど広くないのですが、客席の段差が少なく、座席も交互になってないので、前の人の頭が邪魔で、非常に見づらかったです。
舞台上の演者の動きが全て見れてこその美しさがわかる作品が、頭でかくれてしまって台無しだったのが残念です。

4つの作品のそれぞれの感想


「鍵は、持っているのだ。」
中央に置かれたテーブルの左に女性、右に男性、奥にもう1人女性がタイプライターを叩いています、
どうやら取調室のような感じです。
音とにあわせてそれぞれが、動き座る場所、もっているものによって立場がどんどん入れ替わるというもの。
目まぐるしくかわって、理解が追いつかない。
「すがぽん劇場 A―」
すがぽんのひとり舞台。
パントマイムを充分に楽しませてくれる作品で、笑いも音楽もたっぷりで、非常に派手です。
最後にちぎった新聞の山や大砲で会場に向けて紙ふぶきを飛ばしたり、とっても楽しかったです。
会場を散々散らかして、このあと15分の休憩に入るのですが、休憩中に舞台の幕のなかから掃除機の音が聞こえるところが、笑えます。
このすがぽんさん、終演後ロビーにもいらして、とってもカッコいい人でしたよ。
賢太郎さんのソロライブもこんな感じかしら?と思いながら見てしまいました。
「誘惑」
舞台左手に事務机と黒電話で、会社のような感じです。
男性二人と女性一人で演じられます。
会社の中での様子が、速いテンポと繰り返しの動きが非常に面白いです。
バラバラの動きがあるところで、ひとつに繋がる美しさと言うものが感じられて好きな作品です。
最後には手にしたチケットが一瞬で消えてしまうという手品での終わり方もおしゃれでした。
「ウラニワ」
男性4人による群舞的な作品です。
4人の動きが流れるようですごいのですが、何を表現しているのか良くわからない。
これは、私にとっては難しすぎるなぁ・・・
全体的に、私は衣装が気になりました。
女性の着ているワンピースや、男性のスーツがとってもラインがキレイなんですよ。
凄く動き回るのに、すっと立ち上がった時に全く乱れていなくて、仕立てがいいんだろうなぁ・・・と感じました。
特に女性の着てたワンピースは、とっても欲しいです。
七分袖で、丸襟のフレアースカートなんで、とってもシンプルなんですけどね・・・
来年の公演も決まっているようです。
詳しくはコチラ

4 件のコメント:

ume さんのコメント...

今回は会場が大変遠いので見送りましたが、すがぽん劇場など、普段見られないそれぞれの個性が色濃く出た舞台だったようで、レア感がお得だったのではないか、と。
水と油の本公演は、いつも練りに練った舞台ですので、ぜひ比較の上でも2月にまた足を伸ばしてみることをオススメしますよ。今度はシアタートラムだし。
そう、あの衣装、ワンピースといい、ソフト帽といい、お洒落ですよね。私も気に入ってます。

ざらえもん さんのコメント...

今回、作品として好きなのは『誘惑』だったのですが、すがぽんさんもカッコよくって気に入ってしまいました。
中でも、カバンが宙に浮いているように見えるパフォーマンスがあって、本当に感激したのですよ。
次回の公演も是非行ってみたいと思っています。
衣装、本当にキレイですよね。
あんなに動くのに、ちっとも乱れないのはどうなっているんだろう?
ラーの衣装なんてバニー部でレディチをやっただけで、シャツは出るわ襟もとは乱れるわ・・
ズボンもサイズが合ってない感じだったし・・
ラーメンズもアレくらいピシッとした衣装でやればいいのにぃ〜

aiwendil さんのコメント...

おっ、行かれたんですね!
レポート楽しく拝見しました。
掃除機に爆笑です。
すがぽん劇場、見てみたくてたまりません。
再演はないのでしょうかねぇ・・・。
あの衣装、いいですよね。
「不時着」の仙台公演でソフト帽は売られていましたが、むしろ白シャツが欲しい私です(笑)。袖が魅力。
全く関係ないですが、すがぽんと聞くとくまぽんを思い出してしまって困っているのは私だけでしょうか(^^;。

ざらえもん さんのコメント...

>aiwendilさん
そうそうスガポン、パンフで名前をみて、娘と「スガポン?クマポンみたいだね・・」とニヤニヤ笑ってしまいましたよ。
「水と油」のメンバーの名前、ちょっとどうなんでしょう?
”じゅんじゅん”とか”ももこん”とか”おのでらん”ってちょっと可愛すぎるんじゃないかと思うのですが・・・
ちょと口にするだけでも、こっぱずかしい感じです。
掃除機の音には参りました(笑)
「最後にやれよ!!」と突っ込みを入れたくなりましたが、きっとメンバーの中での上下関係があって、トリにするわけにはいかなかったんでしょうねぇ・・・