2006年1月15日日曜日

「オラファーエリアソン 影の光」展

はざまの庵のaiwendilさんに教えてもらいとっても興むので行って参りました。
場所は品川の原美術館
日曜は2時半から学芸員の解説があるのでその時間を狙って行きました。

作品は10個の部屋に分けられています。
どれも光を利用した作品でとても綺麗で驚きます。
なんでこんな風に見えるの?と装置をまじまじと見てあぁ。。こうなってるのかぁ・・・でもコレだけの事でこんな綺麗なものができるのか?
他に何か仕掛けがあるんじゃねぃのぅ??と思うのですが、難しいことはわからないので。。。まぁいいやと。。。
と、こんな作品ばかりです。
なんだか、子供の頃に遊んで、不思議に思ったことがそのまま作品になっているので、なんだか懐かしい不思議な感動を味わう事が出来ます。


それぞれの作品の感想など・・

◆美/beauty
パンフレットやサイトトップでも紹介されているオーロラみたいな作品です。
暗い部屋の天井から細かいキリのようなシャワー、そこに強い光を当てると水のカーテンに虹が映るのですよ。
虹と言っても青空の下で見るものと違い、もっと不安定な暗い感じなのですが、これが見る場所や高さによって様々に表情を変えるのです。
水でありながら炎のように見えたり、人の影のように見えたりして、非常に面白かったです。
一つだけ難を言えば、床が滑り止めのゴムを使用している為、部屋の中がゴム臭い!!
あれが森林浴系の香りかなんかだととっても癒されるのになぁ・・・
◆円を描く虹
白い部屋の天井から透明なアクリルの輪がぶら下がっていて、緩やかに回転しています。
そこに光を通すと白い壁に輪の形のプリズムの光が映し出されます。
屈折した光が部屋全体に映るのでとても綺麗なんですよ。
◆色彩の空間を包み込むもの
先ほどの円を描く虹と同じ原理なのですが、コチラは輪が三重になっています。
それぞれの輪は透明みたいなのですが色がついていて光が通過すると壁には鮮やかな色で映し出されます。輪はそれぞれに回転しているので重なり合ったりすると色が混ざり合って、本当に綺麗。
先ほどの作品もそうなのですが、幾つもの輪の影がゆっくりと動くなかにほんの一瞬だけ輪のなかをスルッと通り抜ける白い影が見えるのですよ。
なんだか天使みたいだなぁ・・と思ったのです。
自分でも何で天使?と疑問なんですが・・・
◆カメラオプスキュラ
暗い部屋にスクリーンがあって木が映っています。
微妙に揺れたりしていて、一体何なんだろうと・・・一度見たときはわからなかったのですが、もう一度部屋に入ると一人きりになれたので、思い切ってスクリーンの後ろに廻ってみました。
後ろの壁には直径15cmほどのレンズのついた窓になっていて外の景色がスクリーンに映っていたのですね。
なのでスクリーンに映る木は逆さだった訳です。
今日はお天気が良かったので、綺麗に写ってい、まさか自然の光だけの映像だとは思わなかったです。
恵比寿の写真美術館にも同じ仕掛けのピンホールカメラの部屋があるのですが、壁に映る外の景色はこれほど鮮明ではないですよ。
◆空間を包み込むもの
輪に光をあてるシリーズで初期のものだそうですが、3点の中で一番シンプルです。
輪の外側が反射する素材をつかっているので、色は無く光と影だけが動く感じです。
この反射した光の輪が部屋をゆっくりと動くのですが自分のいる位置を通り過ぎる時にちょっとドキドキします。
来る、、来る、来た、きたきた来たーッ!!!
って感じです。
光が自分を通過する時になんだか洗礼を受けるみたいな、ちょっと神妙な気持ちになるんですよねぇ・・
不思議です。
◆単色の部屋と風が吹くコーナー
入り口に小さなファンが立てに並んでいて風が吹いています。
部屋に入ると正面の壁がオレンジ色に光っています。
ん?何だ?これだけか?
って思って部屋の中をうろうろして他の人を見ると色が無い!!
あ!!高速道路のトンネルの光だ!!と思い出しました。
そうか、光は色を作りもするし消しもするのね。
学芸員の解説を聞くと、オラファーはイギリスでこの手法で疑似太陽を作ったのだそうです。
写真入りの記事を見つけました→こちら
すごいなぁ・・・見てみたいなぁ・・・
原美術館の建物と太陽の光を使った作品が出来るらしいです。今年中には公開との事。
楽しみです。

4 件のコメント:

aiwendil さんのコメント...

おっ、行かれましたね!
むふふ、ざらえもんさんならきっと興ってくださると思っておりましたよ(^^。
楽しんでいただけたようで何よりです。
ところで、beauty の部屋。
たしかにゴム臭かった(笑)!
あれだけがほんと、唯一の難点ですね。
位置によっては、床に跳ね返る水滴のしぶきが虹色に光って見えて、その光景が大好きでした。
あの部屋だけで30分以上居座っていたかもしれません。
お客さんが入って来た瞬間の驚いた表情を見るのも面白かったです(笑)。
「再現したい熱」もあおりそうな作品ですよね。
どこかの高校の文化祭で真似してくれないかなあとひそかに期待しています(笑)。
"the weather project" もぜひ実物を見てみたいなあ・・・。
日本でもあれだけ大掛かりなインスタレーションを実現できる場所があればいいのに〜。

ざらえもん さんのコメント...

"the weather project"総経費4億円だそうですよ。
壮大なスケールですねぇ・・・
他の作品も単純な仕掛けなので大きなスケールにした方が絶対面白いと思います。
なので、原美術館の建物を使った作品というのがすごく楽しみですねぇ・・・
すいません「再現したい熱」って作品がどんななのかがわからないんですが・・・
あの会場にはなかったですよねぇ???

aiwendil さんのコメント...

すみません、造語です。
真似してみたくなっちゃうので、「小細工熱」ならぬ「再現したい熱」。
小細工熱も造語だというのにその類似語を勝手につくってしまいました(^^;。
架空に架空を重ねております。
カフェで休憩したときに、屋上に人が行き来していてかなり気を取られました。
着工準備だったのでしょうか。
今からとても楽しみですね。
ところで、4億円!
宝くじでも足りませんね・・・・。
見てみたかった・・・。
大きなのもいいですが、小さな世界も好きです。
「スコープ少年の不思議な旅」(という本があるんです→http://parol.co.jp/books/048-6.html)の部屋サイズで再現されたらきっとクラクラしてしまいそう(^^。

ざらえもん さんのコメント...

おぉ、ナルホド!!(ヒザポン☆w)
やっと了解しました。
私は”色彩の空間を包み込むもの”を見ていて、あの輪の中心に電球をつけて八方に色と光が映る照明があるといいなぁ・・
もしかしたら作れるかな?とか考えていたのですが、これが「再現したい熱」ですね?
「スコープ少年の不思議な旅」はおもしろそうな本ですね。
万華鏡好きとしてはなんだか興味津々です。
リンク先、表紙の床と天井にニヤリとしてしまいました(笑)
図書館で検索したら、出てこなかったのでリクエストしてみたいと思います。
その前に本屋さんにもいってみよっと!!