2006年2月5日日曜日

写真展岡本太郎の視線

東京都写真美術館で開催中の「写真展 岡本太郎の視線」を見てきました。
岡本太郎氏は写真も撮っておられたんですネェ・・
20代のパリにいた頃にブラッサイやマン・レイとかと知り合って写真を覚えたそうです。
その頃に知り合った写真家の作品と日本に帰国してから「芸術新潮」という雑誌に日本各地の風土を写真におさめたものを掲載していたらしく、その作品の数々が展示されています。

岡本太郎氏の言葉と奥様の敏子さんの言葉も、いくつか紹介されていて興味深いです。

「岡本太郎が見たものがここにある。
写真ではない。彼は写真を撮ろうなんてみじんも思ってはいなかった。ただ見た。見たものをとどめた。」

なるほど、そんな感じの写真です。
上手く撮ろう、カッコよく見せようなんて全く感じない。
氏が見たものを見たままに撮っている。
でも写真は力強く、彼がおおっ!!っと思ってシャッターを切った(であろう?)時の感動が伝わってきます。

「写真というものは偶然を偶然にとらえて、必然化することだ」

なんだか、写真も面白いなぁと思って少し撮ってみたりしていましたが、写真に対する姿勢を考えさせられましたよ。

岡本太郎ってなんだか猪突猛進的なイメージがあって、撮りたいものを見つけると夢中になって被写体に向っていく感じがしてたのですが、
実際はとってもシャイな方で、近寄れなくて遠くから取ったり、潜望鏡のようなレンズを作ってもらって、コッソリ撮ったりしていたらしいですよ。
ちょっとカワイイですよね。

ココで見た、マン・レイとブラッサイの写真も素敵でした。
機会があれば、この人達の写真ももっと見たいです。


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