2006年2月22日水曜日

佐藤雅彦×岩井俊雄トークイベント

昨日の19:00より新宿紀伊国屋ホールで行われた「いわいさんちへようこそ!」刊行記念イベントに行ってきました。
テーマは『表現することの原点、そして未来』

このお二人の作るものはいつみても驚きと心地よさで満ち溢れていて大好きなのです。
なので、どんなお話が聞けるのかとても楽しみにしていました。
詳細な内容は多分aiwendilさんのところでアップされるでしょうから、そちらを楽しみにするとして・・・^_^;

私は大まかな感想などを・・

まず、今回出版された「いわいさんちへようこそ!」
この本は岩井氏が愛娘のロカちゃんと日々の生活で作った遊び道具や遊びを紹介するというものです。
可愛らしい写真を見ていると、何か作って遊びたくなりますよ。
昨日のNHKの「こんにちは一都六県」という番組でこの本の紹介を兼ねて岩井さんのお宅での様子が放送されたらしく、会場でVTRを見せていただきました。
ロカちゃんとお友達が手作りおもちゃで遊ぶ様子が放送されていました。
(余談ですがBGMにDEPAPEPEが使われていてニヤリ(笑))
で、玩具を手作りする中でも、子供と一緒に作るという作業に意味があるのだと・・・
子供達に世の中のモノは全てゼロから作られていると言う事を知ってもらい、作ることのおもしろさを体感して欲しいというのが岩井氏の狙いのようです。
岩井氏のコレまでの作品はコンピューター等ハイテク技術を駆使したものばかりでしたが、もともと彼の原点は手作りおもちゃやパラパラ漫画の中にありました。
そのせいか、ハイテクを駆使した作品でも視覚、聴覚、触覚などに刺激を与えてくれるものが多いと思うのです。
岩井氏の作品は面白いものを作ってみたんですが、みなさんも一緒に楽しんでみませんか?という感じが伝わります。
一方佐藤氏は、ご自分の作ったものは作品ではないとおっしゃっています。
じゃあ何か?というと「教育」なのだそうです。
人が技術や知識を会得するまでの工程を考えるの事が好きなのだそうです。
人が「わかった」と思える過程で使うものなので、作品ではなく「道具」と呼んだほうがいいかもしれません。
あ、それじゃ岩井氏の作品も人が楽しむ為の「道具」なのかなぁ・・・?
お二人の作るものはどちらも好きですが、作られてる目的が違うんだなぁ。。
と初めて気付きました。
そして、今回まさに私が思っていた事をお二人ともがおっしゃっていたので感激でした。
それは、「見る人の創造力を必要とする表現」
あまりにも完璧に説明された作品をみてもわかった気になるだけで何も残らない。
作品の足りない部分を自分で想像して創造できる方がいい影響を与えるんじゃないかというお話でした。
ポツネンのレポにも書いていたのですが、50%の情報から残りの50%を想像できるからラーメンズのコントは面白いんだと思うんですよねぇ。。。
実はこのことはラーメンズだけじゃなくて、日頃から少しずつ感じていた事だったので、やっぱり!!ってとっても嬉しかったのです。

2 件のコメント:

ume さんのコメント...

「見る人の創造力を必要とする表現」・・・
ビンゴ!最近、○maruのタイトル名から勝手にイメージして書いた私の文章に反応して、さらに発展させて考えた文章をトラバしてくださった初めましてさんがいたのですが、その方へのコメントに「イメージが連鎖するともっと楽しくなる、そんな想像や創造の余白を提供してくれる小林賢太郎さんに感謝」って書いたんですよ。
小林さんの作品は観ているときも想像するけれど、観る前から色々考えてわくわくする楽しみが大きいんですよね。たしかに、面白がる素材を提供してくれる人に惹かれます。そうか〜。

ざらえもん さんのコメント...

アートでもコントでも映像でも見てイメージが膨らむものと「ふ〜ん」で終わってしまうものがありますよね。
何がどうなるとイメージが湧くのかはわからないですが、これは面白いと思うものはそうやってイメージできるものなんですよねぇ
説明不足の美学ってやつなんでしょうかねぇ??