2007年1月2日火曜日

初アート

六本木ヒルズの森美術館と森アーツセンターギャラリーに行って来ました。
森美術館の方は「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」
森アーツセンターギャラリーは「福山雅治−記憶の箱庭−」

最初に福山雅治の写真展から
歌手としての福山雅治は特に好きでも嫌いでもないのですが、写真はテレビで何度か見てて「いい写真を撮る人だなぁ・・」って思っていたんですよねぇ。
今回の写真展は福山雅治をモデルにした4人の写真家の作品が一部屋。
福山さんが師と仰ぐ植田正治さんの作品が一部屋。
そして福山さんの作品が一部屋といった構成になっています。
植田正治さんの作品と言えば砂丘に人が佇んでいるものを見た事があるだけだったのですが、今回福山さんを撮った写真のほかにも過去のファッション誌の作品などもあって、構図や着眼点が面白くてまた好きな写真家が増えてしまいました。
福山さんの作品も自分が撮りたいなぁと思う写真と通じる所があってなんだか共感できて良かったです。
一人で歩いてると、自分の影の形を撮る事があるのですが、そんな作品もいくつかありましたよ。

影
これは私が撮った影の写真











次にビル・ヴィオラのビデオアート展
入り口付近に近づくと中から凄い轟音。
何だろ?と思って中に入ると一枚のスクリーンが部屋の中央に吊るしてあって、そこには燃え盛る炎の中に人が!!
スクリーンの裏側でも鑑賞している人がいるので、裏に回ってみると、裏側は水がドウドウと流れている。
炎も水も勢いが弱まると人が消滅しているというもので、裏と表は同時に進行していきます。
人は自然に還るということを表現しているのかなぁと思いましたが、水と火の映像は迫力があります。
二枚を並べて置いてくれれば同時に見れるのに、裏と表を行ったり来たりして見てしまいましたよ(笑)
これが「クロッシング」と言う作品。

水を使った作品は他にも「ラフト/漂流」十数人の人が佇む所に洪水の様に水が迫るという作品で、そういう災難にあった時に人がとる行動や表情がハイスピードカメラで時間を延ばして見るというものです。
ビル・ヴィオラの作品は殆どがハイスピードカメラで撮った映像を時間を延ばして見ることにより、普通の速さでは気付かない人の表情や動きを見ることができます。
中にはあまりに長く伸ばしている為静止画と変わらないほどのものもありました。
よっぽど気の長い人じゃないと全部を見るのは至難の技ではないかと思いますよ。
私は今回大変気の短い夫と一緒に行った為、じっくりと観る事ができなかったのが、心残りです。
私はどちらかと言えば鈍感でのんびりとした性格なので、普通の2〜5倍ぐらい時間がゆっくりと流れてくれればいろんな事に気付く事ができるのになぁ・・なんて思いました。

人の表情を捉えた作品も多いのですが、どちらかと言えば喜怒哀楽の怒と哀の部分を表現したものが多くて、そういった感情表現を長々と見てるのはちょっとつらいですね。
大勢の人が並んで何かを見て驚いたり、悲しんだり、哀れんだりする表情を次々ととらえた作品があるのですが、あれが驚いたり、楽しんだり、笑ったりした表情なら面白いのになぁ・・と思いました。

最後はチケットやポスターに使われている「ミレニアムの五天使」と言う作品
部屋にはスクリーンが数枚あって、水面や水中に人が飛び込んだり持ち上げたりした映像をや時間を延ばして逆回転にしたりしています。
水の中なのか水上なのか区別がつかなくなって延々と繰り返される生と死を感じさせる作品です。

さて、展覧会のタイトルになっている「はつゆめ」
1月2日に観るにはうってつけだと思ったのですが、残念ながら観る事は出来ませんでした。
そして本当の初夢も見なかったなぁ・・・・
一富士二鷹三なすび・・・見たかったなぁ・・





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