2008年2月29日金曜日

「タイトル未定」

吹越満フキコシ・ソロ・アクト・ライブ「タイトル未定」〜このライブのタイトルはタイトル未定です〜に行ってきました。
吹越さんのソロライブ、以前から一度観たいと思っていたところ、すがぽんのブログで名前を発見!!
「お!今やってるのか!?」と調べたら、本多劇場で28日まで、しかも28日は18時開演。
(調べているのは27日の深夜です)
こりゃ、今回も観ることができないなぁ・・・と諦めていたのですが、翌日の仕事が意外と暇で、早退しても良さそうな雰囲気。。。。しめしめ
26日も早退したというのに、またもや1時間早めに帰らせてもらい下北沢に向いました。
17時半開場で、直前に到着。
でも当日券は買えましたよ。
楽日といっても、平日の18時ではちょっと行きづらいせいでしょうか、最後列あたりの席は空席がありました。

内容はすごく良かったです。
吹越満さんはどちらかといえば好きかな・・という程度の俳優さんだったのですが、こんなに器用な人だったとは。。。
台詞覚え、演技力、身のこなし、どれをとっても感心させられます。
ちょっと下ネタもありますが、くだらない事をサラリとカッコよくやってる感じです。

以下ネタばれになるので畳んどきます。


舞台上に置かれた鏡に光をあててスクリーンに投影すると鏡に書かれた文字がスクリーンに影となって映ります。
影は動かしているのですが、ちょうど良い位置で固定されます。
「タイトル未定」というタイトルでは、決まってないみたいに思われるので、ここでタイトルを決めます。
と、最前列の男性に「好きな食べ物は?」と尋ねます。「カレー」の答えに「もう一人別の方にもきいてみましょう」そこにちょうど遅れて入ってきたお客さんがいて、その方に尋ねた所「パパイヤ」と答えられて、このライブのタイトルは「パパイヤ」になりました。
演目の途中にもパパイヤを登場させたり、最後のエンドロールにもタイトルのをつけられた方のお名前(セツコさん)が入ったり、終演後ロビーにでると貼ってあったポスターのタイトル部分が「パパイヤ」になっていて、ビックリしました。
最初は無対象を表現する世界、パントマイムは実際に無いものをあるように見せるわけですが、無対象の表現とは実際に有るという表現をするのだそうです。
よくわからないけれど、風船を膨らませる例だと、口元で風船を押さえる手を離して風船の膨らむ様子を両手で表現するのがパントマイム。
風船を膨らませる時になかなか膨らまなかったり、変な音がしたり、口元で押さえている指をはなすと
ベロベロと萎んでしまうのが無対象を表現することなんだそうですよ。
机の上に靴が片方載っているのを、何故そうなっているのかを想像して答える。
パイプ椅子が2脚上下逆さに重なっている状態を答える。
何パターンも答えを出すのですが、どれも演技が上手くて面白いです。
映画のタイトルから一文字抜いて別の映画になるというのもありました。
「Wの悲劇」が「Wの劇」になり、友人の見舞いに来た人の台詞と、フィットネスクラブに通い始めた人の台詞が一緒になって同時進行するというのは、ちょっとラーメンズのTEXTっぽくって面白かったです。
アンコールでやったボツネタコーナーも、この映画のタイトルから一文字とるというネタで、「シザーハンズ」が「シザーハン」京都の反物問屋の話になってこれもすごく可笑しかったです。
過去最多という40人の生徒と先生と料理屋の店員と犬とを演じ分けるというのも圧巻です。
見ているほうも覚えていられないと思うのですが、見ているうちに、あぁあれはさっきのヤツだってわかってくるのですよねぇ〜
凄いです。流石プロ!!
命がけの芝居
役者さんの中には舞台の上でなら死んでも良いという人がいるが、生死を賭けた芝居というものはどういうものか?挑戦してみよう・・・
というので、出てきたのが、舞台の上にボーリングのボールを吊るした2箇所の振り子の間にテーブルを置き喫茶店の店員の演技をします。
ボーリングのボールの揺れの間をかすめながら演技をするのですが、結構ヒヤヒヤものです。
ボツネタコーナーのあとも拍手が止まないため、これで最後というのが、携帯電話で大喜利。
笑点の大喜利を携帯電話でやりとりしながら、山田君に座布団の指示を出すというネタでした。

4 件のコメント:

ちょびまま さんのコメント...

おおっ!ソロアクトライブ行かれたのですねっ!!
福岡公演に行こうかどうしようか迷っていましたが,ざらえもんさんオススメとあらば!!とまだ千秋楽のチケが発売されてたので,ゲットしてしまいました.(笑)
今月29日に参加してきたら,ネタばれ部分を読みにまいりますねー.

aiwendil さんのコメント...

私も先日仙台公演に行ってきました。
きっとざらえもんさんもお好きだろうなあと思っていたので、ご覧になったと聞いて嬉しいです。
オープニングは鳥肌モノでしたよね。あれは既にインスタレーションですよ(笑)。
さらに、すごいことをやっているそばからバカバカしさで上塗りしてゆく姿勢がもう無条件で喝采したくなります。
今後も追い続けたい舞台です。

ざらえもん さんのコメント...

ちょびままさん>
aiwendilさんがオススメされていたので、一度観たいと思いながら機会を逃してしまっていたのですが、今回はなんとかギリギリのところで観れました。
本当に面白くって、過去公演のDVDも欲しいくらいです。
が、GBLやらポツネンのCDやらもあるので今はちょっとガマンです〜
ちょびままさんは、Dropを先にご覧になってから吹越さんを観るのですね。
賢太郎さんと吹越さん、どちらも甲乙つけがたい魅力がありますよ。
お二人の対談なんか読んでみたいなぁ〜
演ぶあたりで特集を組んでくれないかな?
aiwendilさん>
aiwendilさんがオススメされていただけあって、本当に良かったです。
オープニングの鏡の文字にはビックリしました。
本当にインスタレーションですよね!
私もこりゃ芸術的だと感じたのでカテゴリーはartに入れておりますよ(笑)
娘たちにも是非見せてやりたいと思ったので、次回からDMを送ってくださいとアンケートに書いてきました。
次回公演も見逃さないようにしなくちゃ!!

ちょびまま さんのコメント...

福岡公演行ってきましたー!!面白かったー!!
我が家は旦那さんも私も吹越さんファンですが、WAHAHAの芸人さんっていう印象が強かったのです。でも今回のライブを観て素晴らしいパフォーマーだなあ!と思いました。
でもって、ますます好きになりましたよ。
賢太郎さんとはちょびっと違いますけど確かに魅力的です。これからも機会があれば是非参加したいライブになりました。
(ネタバレ感想うちにアップしてみました。)