2006年5月5日金曜日

TokyoLoop

イメージフォーラムフェスティバル2006のJプログラム「TokyoLoop」見て来ました。
新宿パークタワーホール19:30開演でしたが、18:30頃到着したらもう既に入り口には太長蛇の列。
広い会場で「席は充分ございます」との事でしたが、結局座りきれなくて前の方や通路に直に座って見る観客もいたほどです。
因みに他プログラムは空いていたらしいです。
アートアニメーションも人気があるんですねぇ・・・

さてこの「TokyoLoop」
佐藤雅彦氏と岩井俊雄氏のアニメーションが見れるとあって期待に胸を膨らませて行ったのですよ。
16人の作品で75分の1作品です。
ひとり5分程度ですが、面白いのもあればそうでないのもありの75分でした。
オープニングの東京の地図を現したような線の画面からタイトルロゴに至る映像が素敵でしたよ。

それぞれの作品の感想

*TOKYO STRUT 佐藤雅彦+植田美緒
ピタゴラの「♪なぁ〜にしてるひと?」みたいに黒い背景に幾つかのドットが動いているアニメーション。
犬を散歩させている人なのですが、そのドットを今度は線で繋いでみると線が動きます。
線の繋ぎ方によって動きがドンドン変化していく、視点を変えてみたり向かいから人が歩いてきて交差したりがリズミカルなドラム音にあわせて全て黒い背景に白いドット或いは線の動きで表現されるアニメーションです。
目の錯覚と闘いながら楽しめる佐藤さんらしい作品でした。
*トーキョー・トリップ 田名網敬一
勢いのあるなぐり描きのようなアニメーション
う〜ん?よくわからん
*釣り草 清家美佳
ビルが立ち並ぶ風景、新しいビルがニョキニョキとはえてくる。
ビルの中では男達は蔓に捕まって上を目指す。
ビルの最上階には女性がいて葡萄の実をつまんではクワガタムシに蔓を切らせている。
蔓が切れて落ちた男は地面に吸い込まれて葡萄の実となってしまうという作品。
人の部分はモノクロの写真を使っているのかな?とても画のセンスは良いなぁと思いました。
*ゆきちゃん 大山慶
*イヌトホネ しりあがり寿
胴体は人の形で顔だけが柴犬の写真を貼ってあるというキャラクターで骨を追いかけて画面左手から右手にスクロールしていく、途中の障害物とのかかわりが面白くて動きも変で面白い作品でした。
*公衆便女 束芋
女性用公衆トイレでの女性の行動を過剰に表現している?
*トウキョウ 宇田敦子
*BLACK FISH 相原信洋
*アンバランス 伊藤高志
*tokyo girl しまおまほ
東京の風景の実写映像の上に女の子の描画のアニメーション
*声が出てきた人 和田淳
この作品は会場でも笑いが多くて面白かったです。
地味な顔の男の口から人がヒュルヒュルと吐き出される。この人は実は他の人によって操作されていて吐き出させる人歩かせる人などがくっついている。
たまりかねて逃げ出すが、結局モトに戻ってしまうというもの。
この人は現代社会のサラリーマンを表現しているのかしらねぇ・・・
*ニュアンス 村田朋泰
*はしもと 古川タク
橋本駅のホームでの暴力シーン。
人が鼠やらカラスに変化していく様が古川さんのアニメーションらしい動き
*フンコロガシ 久里洋二
犬の糞公害のアニメーション。
犬と糞と飼い主のバランスがいろんなパターンででてきて面白い。
*Fig(無花果) 山村浩二
夜の東京タワーとビルと三日月が見える窓、その画が横になって東京タワーを取って四角の外側につけて鼻にしてしまったキャラクターが主人公「夜君」というらしい。
電線の上で夜を過ごす。
電線から家の電球に注ぐ電気が、液体になっていて液体の溜まった電球が破裂して無花果になる。
そういえば形が似てるねぇ・・
この夜君と一緒にいる犬みたいなやつ、コイツのお尻に蛇口がついていて栓をひねる蛇口から犬が液体になって出て元の犬がドンドンしぼんでしまい結局元と同じになるんですよ。
この犬のキャラクターがけっこう好きです。
山村さんのブログにちょっと出てます。コチラ
*12 O’ Clock 岩井俊雄
丸い時計、黄色い淵、白い文字盤、黒い文字、黒と赤の針。
色がポップで可愛いです。
岩井さんの作品は色がキレイなのが多いです。
ご自身の服装もキレイな色のシャツを着ていらっしゃるので色の使い方には結構こだわりがあるのではないでしょうか?
時計が12時ちょうどを指すと文字盤に模様が浮かび上がりちょうど驚き盤のように回転する事により模様が浮かんだり沈んだりと立体的に見えるというものです。
とてもキレイですが、ただ見てるだけの作品ではちょっと長く感じます。
これが自分で操作できる時計だったら何時間でも飽きずに見ているんでしょうが・・・
とこんな感じです。
説明の無いのはゴメンナサイ覚えてないのです。

2 件のコメント:

aiwendil さんのコメント...

ご覧になりましたか!
岩井さんの作品がとても気になっています。
佐藤氏の作品は科学未来館のシンポジウムで披露されたのと同じものですね(^^。
流れる点の中を点(人)が駆け抜けてゆく場面や、大勢の行進が瞬間的に意味を失って群点になり、また行進になる場面にドキドキジンジンジンでした。
まるで金縛り(笑)。
ああいうところに異様に反応してしまう私です。
山村氏も気になりますし、ざらえもんさんの解説を読むといろいろ面白そう。
やっぱり全部見てみたいなあ・・・。

ざらえもん さんのコメント...

佐藤さんの作品はご覧になっているのですね。
黒い画面にドットと線だけのアニメーションなのに、もう目が話せなくなってしまって、しょっぱなからヤラレタって感じです。
全体を通してどの作品も音の使い方が巧いなぁと感じました。
こういった作品はなかなかTVで放映される事もないので、なかなか観る機会がないですが、インターネット配信などあるといいですよねえ・・・
TVでお目にかかれなくてワザワザ行かないと見れない・・・ラーメンズと一緒ですね(笑)