2007年9月16日日曜日

LIFE-fluid,invisible,inaudible...

ICCで今日から始まる企画展
LIFE - fluid, invisible, inaudible ...坂本龍一+高谷史郎 に行って来ました。
今日はオープニング・トークがありました。
音楽を作った坂本龍一さんと映像を作った高谷史郎さん、司会進行は浅田彰さんという評論家の人です。
定員250名とありましたが、周りに沢山立見の人がいましたよ。
トークの内容は今回の展覧会に至るまでの活動や作品の趣旨みたいなものについてですが、アーティストは自分の仕事によって伝えたい事は作品にこめているわけで、さらに何をしゃべることがあるのか?といったところから始まりました。
1999年にLIFEというオペラの音楽を坂本さんが、映像を高谷さんが担当されたそうで、その続きのような作品なのだそうです。
実際に音も映像もオペラで使ったものを分割して使っているのだそうですが、オペラの方がキッチリと一直線の時間軸に沿ったリニアな作品なのに対し、インスタレーションはノンリニアな作品となっていて、見る位置も音も映像もランダムで自由。
途中からサプライズゲストとして中沢新一さんが入られました。
先日、八谷和彦さんのところから「三位一体モデル」という本をいただいてきて読んだばかりだったので、おぉッ!って感じでしたが、実はこの「三位一体モデル」なんだかよくわからなかったんですよねぇ・・・
そして今日のトークも分かりづらかったです。
特に司会進行の浅田さんが使うカタカナ語がなんのこっちゃサッパリわからん!!
「クラシケーション」って何?
「ディコンストラクト」って何ィ?
さっき書いた「リニアからノンリニア」もよくわからなくて帰ってから辞書で調べましたよ・・
何であんなにカタカナ語を並べて話すんだろう?
岩井俊雄さんや佐藤雅彦さんのトークはこんなに難しくなかったですよ。。。

さて、この展示の内容ですが暗くて広い空間に1.2m四方30cmの高さの水槽が3×3で9個天井に吊り下げられていて中に水が張っています。
水は時々四方に備えられた装置により振動したり、霧がでたりするのですが、天井からはプロジェクターの映像や光が床に向って投影されていて、床には水槽を通した映像が映し出されます。
見る人は何処から見ても良いわけですが、水槽の下から見上げるのが面白いです。
ずっと見上げていると首が痛くなるので、床に映った映像の中で仰向けに寝転がって見ている人が多かったです。
音楽も映像に合わせた曲が程よい音量で流れていて、とてもリラックスできる空間になります。
水の波紋を通した映像の中にいると水のなかにいるような感じになります。
水が入っている厚みの分だけ映像も立体になるのでちょっと斜めからみると文字や線が霜柱のようになったりして面白いです。
音も映像もランダムに流れるし霧の状態もコントロールできる物ではない為、同じ映像にめぐり合う事はめったにないのだそうです。
空いている時に、ゴロンと横になってぼ〜と過ごすのもいいかもしれないなぁ・・
坂本さんは庭にあればいいなぁとおっしゃてましたよ。


2 件のコメント:

aiwendil さんのコメント...

こんにちは。ごぶさたです。
ICCのオープニングイベントへ行かれたのですね!
うらやましい。
いやしかし、司会は浅田彰氏でしたか。
それはさぞかしイラッとくる進行だったでしょうねえ(笑)。
浅田氏は現代思想の大御所とあってか、ご専門の知識を大前提にして批評主体の話し方をなさいますからねえ。
時々イベントの趣旨がわからなくなることがあるような気がします・・・。
カタカナ語は大敵。
クラシフィケーションはたぶん分類、クラス分け。
ディコンストラクトは解体、あるいは脱構築。
どちらも日本語に言い換えできるのに・・・(苦笑)。
企画展にはぜひ行きたいと思っています。
楽しみです。

ざらえもん さんのコメント...

aiwendilさん
カタカナ語の解説ありがとうございます。
クラシフィケーションは言葉自体ちゃんと聞き取れてなかったのですね。。
どうりでインターネットで調べても判らないわけです。
浅田彰さんと言う人は司会にしては、やはりしゃべりすぎだなぁと感じましたよ。
カタカタ語の連発も辟易しましたが、過去の作家をいろいろと出されるのですが、そりゃ誰だよ?という人の事を話されてもねぇ。。
なんだかそういう言葉や人物を知っていないとアートを見る資格無しといわれているような気さえしてしまいます。
そんなことわからなくても、作品のおもしろさは感じることができるのにね。