2009年9月20日日曜日

TOKYO FIBER ‘09 SENSEWARE展

21_21 DESIGN SIGHTで開催中の展覧会に行ってきました。
2年前にはスパイラルで開催されていた繊維の新素材を使った展覧会。
今回もなかなか見ごたえのある内容でした。
新しい素材を使って新しいものを作るアーティストの発想の豊かさに驚きます。
ミラノで展示されていたものがそのまま東京での展示となっています
展覧会紹介の動画がアップされていたので貼っておきますね。






今日はディレクションされている、原研哉さんと参加アーティストの鈴木康広さんのトークがあるというのでお話も聞きたくて行ってきました。
鈴木さんのこれまでの作品の紹介から入り、前回のSENSEWAREの作品と、今回の作品の説明です。
前回は宙に浮く空気人間が世界一薄い布をまとうという作品でした。
今回は、弾力のある荒いウレタンのような繊維を使った人間で、呼吸する人の作品です。
新素材を使っていても、その素材のもつ特徴を生かしながら自分の表現しようとするものを作るというのは、一朝一夕では出来ないもので、やはり相当の試行錯誤と苦労があったようです。
鈴木さんはその過程を苦労とは考えていないようなのですが・・・
鈴木康広さんの公式サイトには過去の作品が紹介されているのですが、作品と一緒にスケッチもあります。
作品を作るまでの工程としてのスケッチではなく、作品を作ったあとに沸き起こるイマジネーションを表現するためのスケッチです。
作品と鈴木さんの想いがよくわかる方法です。
こちらからどうぞ。


原さんはこのスケッチを「ポンチ絵」と表現していましたが、デッサンが物を正確に見ているかどうかを計る絵だが、ポンチ絵は物を表現する手段であって、優れたクリエーターはこのポンチ絵が皆巧いとおっしゃっていました。
モノを作っている人の話を聞くと、自分もやってみたい気持ちになります。
日々の生活に追われて、なかなか思うようにはいきませんが、作りたい気持ちを忘れないように、せめてアイデアやメモだけは残しておきたいなと思いました。


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