2007年4月30日月曜日

TOKYO FIBER'07 SEBSE WARE

青山スパイラルで4/26-29まで開催していたイベント
28日(土)に行ってきました。
岩井俊雄さんのロカちゃんのレインコートがみたかったので行ったのですが、他の作品も面白いものが沢山ありました。
新素材の布を使った作品なのですが、「あったらいいな」と思うものを作る技術も素晴しいしその素材で面白いものを考える発想も素晴しいです。


超撥水
サンプルでもらった超撥水繊維に水滴をたらしてみました。
普通の布に撥水加工を施した物とは違い、繊維自体にナノレベルの撥水加工がしてあるのだそうです。
なので撥水力は凄いのに通気性は良いのだそうです。
◆鈴木太朗さんが所属するアトリエオモヤと原デザイン研究所の共同作品「WATER LOGO」がありました。
この布を張った面に「TOKYO FEBER」のロゴが水滴が浮かび上がり滲み出した水滴が大きくなるとコロコロと斜面を転がり落ちます。
以前茶道をテーマにした展示を見に行った時にみた水滴を使った作品を思い出しました。
その時の記事はコチラ
あ、作者が原研哉さんだったのか・・・この原デザイン研究所の原さんだったのですねぇ。。ナルホド納得です。

◆岩井さんの作品はこの超撥水加工のレインコート、撥水加工とレインコートは安直な発想ですが、コートについた水滴で遊べるというのが岩井さんの遊び心が発揮された楽しい作品です。
展示はマネキンがレインコートを着用しただけで、隣で体験用にこの素材を張った円形のお盆に水滴を垂らしてみることができます。
映像では岩井さんの娘さんのロカちゃんの楽しそうな表情で、このコートで雨の中にでるとたのしいだろうなぁ・・と想像できます。
ちょうど外はどしゃ降りだったのですよ。
ちょうどといえば岩井さん本人もいらっしゃっていましたよ。

「スーパー・オーガンザ」という超極薄繊維を使った作品も何点かあり目を引きました。
◆鈴木康広さんの空気の人
透明ビニール製の人形が空中に浮かんでいてこの薄い布が纏わりついている作品でユラユラと漂っているのですが、本当に薄い布で天女の羽衣を想像させます。

◆深澤直人さんのシールドカフェ
スーパー・オーガンザをカーテンとして使っていますが電磁波を通さない加工がしてある為、カーテンの中では携帯の電波が来ないという実用的なものです。
ファミレスなどで禁煙席がありますが、禁電波席はないですもんねぇ・・
電車の優先席でも携帯の電源を切っている人は何パーセントくらいなのか???
こんなカーテンがあったらいいかもしれませんね。

◆セイコーエプソン�の展示布_浮_歩
スーパー・オーガンザを幾重にもカーテンのようにぶら下げてスクリーンとして使っています。
金魚が泳ぐ映像を写しだしているのですが、薄い逆非不透明な感じ(笑)に映る映像が幻想的で綺麗です。
子供がカーテンの中に入って金魚を捕まえようとして走り回る姿が微笑ましく、映像によっていろいろ応用できそうな作品です。
「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」の中にもスクリーンを幾重にも重ねて投影するという作品がありましたが、素材はもう少し重いものを使っていたような気がします。

◆「カッティングフリージャージ」という素材は薄く伸縮性のある布なのですが、ジャージを切ると切り口の綻びがでたり延ばすとくるくるとまるまっったりするものなのですが、この素材は全くそれが無いのです。
祖父江慎さんのショーツ・イスは4本足のイスが動物のような形になりこの素材のパンツをはいているという愉快なものです。

◆坂茂さんの感温家具
ベンチに張ってある布が温度を感じると色が変わるという布で、パントマイムのパフォーマンスと一緒にみると楽しいです。
この布で作った全身タイツを着た人が冷却スプレーを用いてマイムショーを見せてくれました。

他にも超伸縮性のある布を使ったロボットなどいろいろ面白いものがありました。

布の見本市は5/9-11に東京ビックサイトで大規模なものがあるようです。
JAPAN CREATION


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