2011年10月9日日曜日

動かざる森の便利、不便利

先週の日曜日、泉太郎の展覧会がやっているというので玉川大学に行ってきました。
学生さんの協力を得て作った7つの作品がありました。
ビデオで撮影した映像と、その画像にまつわるモノとを展示していて、その関係性はひと目ではわかりづらく、ぱっと見て「ん!?」ちょっと考えて「ん~~」と自分なりの解釈をしてみるのですが、説明を聞いてみて「ほぉ~~」となる感じでした。
たぶん自力ですべて解釈できるともっと面白いのかもしれませんが、説明をしてもらって「ほぉ~」となるときの「そうかっ!なるほどねぇ~」と感じるのも面白いです。

ひとつとっても「なるほどねぇ~」と思った作品を紹介
回転する胃腸の首輪
1.学生20人がそれぞれ思い描いた動物のドローイングを描く
2.ひとかたまりの粘土を全員でそれぞれが思い描いた動物に近づけるべく作る。
3.大勢の手でこねられた粘土の塊を囲み、これが何を思い描き造形しようとしたものかをプレゼンする。

ひとかたまりの粘土にイノシシやらウサギやらいろんな動物の一部とみられるものがあるのですが、ちゃんと作品として存在しており、これが新しい生き物のように見えてきます。
この作品を作ったグループには協力して作るという課題を出したのだそうなのですが、それに対して競争して作るという課題をだしたグループの作品はぐちゃぐちゃで何の動物の形も無く、粘土の塊となっていたのです。
協力と競争のちがいがはっきりとわかって面白いなぁと思いました。

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